フジテレビの取材に対する南海辰村建設の回答について


先日、フジテレビ「スーパーニュース」において、大津京ステーションプレイスの欠陥マンション問題が放送されたことは、本ブログ記事でもお伝えしました。

弊社と致しましては、現在もなお不安な日々を過ごされている住民の方々に対し、大変なご迷惑とご不便をおかけしていることに関して、あらためて深くお詫び申し上げます。
不安な日々を過ごされている住民の方々が、一日でも早く安全に安心して暮らせるようになるため、控訴審において弊社の主張が認められるように最大限の努力をしてまいりますので、何卒ご理解とご協力の程、宜しくお願い申し上げます。

以前のブログ記事において、読売テレビの取材に対し、南海辰村建設の文書による回答が、虚言に満ちた無責任な回答であることについてはお伝えしましたが、今回は、フジテレビ「スーパーニュース」の取材に対しても、南海辰村建設は虚言に満ちた無責任な回答をしていることについてお伝えしたいと思います。
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〈屋根防水の不備〉について
南海辰村建設は、「当社としては調査ができず、原因の特定には至っておりません」と回答しています。
しかし、番組の中でも紹介されているように、本件マンションの屋上を取り囲む壁(パラペット)は、通常なら20センチ以上あるところ、わずか4センチしかありません。
このように屋上のパラペットが異常に低ければ、防水の処理(仕舞い)が出来ないことは、施工業者であれば誰でも分かる基本的なことです。このような施工をすれば雨漏りすることは容易に認識できていた筈なのです。

にもかかわらず、南海辰村建設は「調査ができず、原因の特定には至っておりません」と回答しているのです。調査など行わなくても雨漏りの原因は一目瞭然なことはお分かりいただけると思います。
自らが行ったずさんな工事を省みれば、雨漏りの原因などすぐに分かるものを「調査ができず、原因の特定には至っておりません」と回答すること自体、南海辰村建設には、多くの入居者が暮らす分譲マンションを建設する資質は備わっていなかったと言わざるを得ません。

〈バラバラの基礎〉について
南海辰村建設は、「構造上の強度は十分保たれており、建て替えを必要とするものではありません」と回答しています。
まず、この回答自体が質問の回答になっていません。南海辰村建設は何を根拠に「構造上の強度は十分保たれており」と言っているのでしょうか。
本件マンションの基礎コンクリートの打継部が一体化していないこと(バラバラの基礎)が発見されたのは、第一審判決後の調査によるものです。

この基礎コンクリートの打継部が一体化していないこと(バラバラの基礎)については、多くの有識者や専門家から構造耐力の低下を招く重大な瑕疵(欠陥)であると指摘されています。
しかし、南海辰村建設は、控訴審において、コンクリートが一体化していない打継部のこと(バラバラの基礎)を単なるひび割れと誤魔化し続けるだけで、構造上の強度が保たれている根拠(証拠)は何も立証していません。
「構造上の強度は十分保たれており」と言うのであれば、その根拠をしっかりと示してほしいと思います。


〈電気室内の配管〉について
南海辰村建設は、「当社は販売会社が承認した設計図面に基づき施工を行ったものです。」と回答しています。
しかし、本件マンションの場合、弊社はあくまで事業主(施主)の立場であり、資格のある設計事務所に設計・工事監理を依頼し、建設業の許可を持っている建設会社に施工を任せたのです。
事業主(施主)が、何百枚もある設計図面を建築の専門家として、排水(配水)管がどこに通っているのか確認して承認する立場にないことは明白です。

そして、何よりも大きな問題は、電気室を管理する関西電力が電気室を検査したときは、電気室の天井に排水(配水)管は通っていなかったということです。つまり、南海辰村建設は、電気室の天井に排水管を通すことが問題ある工事だと認識していたので、意図的に関西電力の検査時には天井に排水管を設けず、検査後に排水管を設けたことになります。
このことは、関西電力をも欺く悪質な行為であると言えます。

設計図面がそのようになっていたからといって、電気室の天井に水の配管を設けることが問題ある工事だと認識しながら、何の改善策も行わず関西電力を欺いて施工する行為は、決して許されるものではありませんし、多くの入居者が暮らす分譲マンションを建設する責任ある施工会社が行う仕儀とは到底考えられません。


〈現場責任者の裏金問題〉について
裏金問題については、フジテレビ「スーパーニュース」、南海辰村の欠陥マンションを放送のブログ記事において詳しくお伝えしていますので、そちらをご覧になってください。


上述しましたように、フジテレビ「スーパーニュース」の取材に対する南海辰村建設の回答が、いかに虚言に満ちた無責任な回答であるかということがお分かりいただけると思います。
弊社は、このような南海辰村建設の悪質な行為を許さないためにも、控訴審において徹底的に追及していきたいと考えています。